すると佐々木くんは突然私に向かった
手を差し出してきた。
「え?」
「俺、紗耶香ちゃんの事がずっと好きだった!!紗耶香ちゃんが昔からずっと耕大が好きなのも知ってる。でも紗耶香ちゃんが転校してしまって耐えれなくなってもた。俺にチャンスくれない?」
「…。」

私が好きなのは耕大くんだけ。
それは今もそしてこれからもずっと…
きっと何があっても変わる事はないであろう。
でもあの言葉が私を狂わせた。
「片思い歴長すぎでしょ。」
そう、美紀の言葉…

だから私は1度だけ耕大くん以外の人
を見てみようと思った。

「うん。いいよ。」
「え?!マジで?」
「うん。」
「あ、ありがとう。」
そう言い佐々木くんは私を優しく
抱きしめた。

この時私は思った。
もう耕大くんのとこには戻れない…
私は佐々木くんだけを見なければ
いけない。

「さ、紗耶香。」
「!!…なに?康平。」
「いや、何でもないんだけどね(照」

こんなとこ耕大くんに見られたらどうしよ…

「おめでと♪」
そんなとこに美紀は拍手して現れた。