その後私は地元へと戻った。
毎日耕大くんの事を考えていた。

耕大くん以外なんて有り得ないって
思ってた。
でもあれから1年経った中1の時に
私は道を外れた…

それはある日美紀ちゃんと故郷で
遊んでたとき…
「でもやっぱ寂しいよね…桃ちゃんが居なくなったら。」
「まぁね。」
ある日桃ちゃんは誰にも言わず転校してしまった。
私と美紀でさえ知らなかった。
その日私たちは小さい頃によく遊んだ公園へ行った。
そこでサッカーしている子がいた。
「もしかして耕大くんだったりして♪」
「紗耶香はまだ岡本が好きなんだ…」
「うん…」
「でも片思い歴長過ぎだよ…一回さ、違う人と付き合ってみたりしたら?自分の気持ちを確かめるために。」
「そんなこと…そう言えば美紀付き合ってるんだっけ?中山くんと。」
美紀は中学に入りすぐに幼稚園の頃から同じの中山ときくんに告白された。
中山くんは背が高くてバスケ部ですごく優しい男の子なのだ。
「まあね。実は正直いってときに告白されたとき私には別に好きなやついたんだけどときが幸せにしてくれるって言ったから。ほんと優しくしてくれるの。」
「幸せそうだね♪」
私もこれぐらい幸せになりたい。


「紗耶香ちゃん?君、森紗耶香ちゃんだよね?」
「え?そうだけど…」
「俺の事覚えてる?佐々木だよ!!佐々木康平!!」
「え!?佐々木くん?」
佐々木くんはすごく背が高くなっていて
誰だかわからなかった。

「久々だね♪元気にしてる?」
「うん♪佐々木くん大人っぽくなったね。」
「ありがとう。」
康平くんと喋っていると美紀が
「佐々木ってねーまだ紗耶香の事好きなんだよー。」
「おい!井上、やめろよ。」
「だってほんとの事じゃん。」
「…紗耶香ちゃんさ、今時間ある?」

佐々木くんは突然真顔になった。
「あるよ。」
私がそう言うと美紀は何も言わずその場を離れた。