「みやび 今日飲みすっぺ!」

授業終了のチャイムと同時に 麻衣子が今夜の飲み会に誘ってきた。

「いいよっ!」

何も考えずとりあえずOK
麻衣子はショートの似合う茶髪の元気な女の子。
アタシのなんでも話せる親友であり、悪友だ。

麻衣子とはよく飲みをして男をひっかけてた。
「みやび彼氏いんのにいつも誘っちゃって悪いね」アタシに申し訳なさそうに麻衣子が言った。

「いいんだよ!アタシバイト終わったら暇だし!男と遊ぶのなんていつもの事だから。」アタシは笑いながらそう言った。

そう…
アタシは浮気者だ。
彼氏はいる。
2つ年上の

藤原望(のん)

トラックの運ちゃんをしている。

顔が良く、優しい、おまけに長身なのんにアタシは一目惚れ。
でももちろん告白してきたのはのんの方。

当たり前
アタシは自分から告ったりは絶対にしない。

男は落とすもので、
落としたらゴール。

取るもん取って
利用価値無くなったらポイだ。

あたしはそうやって生きてきた。

のんとは付き合って一年になる…
今までで一番続いている。
なんでそんなに続いてるかって?

なんか
なんとなくそばに置いておきたいと思うから…かな。