「ねぇ、早くー!!」



「はいはい。」



毎朝、毎朝、お母さんの言う通り、ほんとよく飽きないなぁ…と思う。



「ねぇ!!」



「はいはい。」



「はーやーくー!!」



これで仲が良いなんて、お父さんの目は節穴?…って、正直思う。



でもこれが、あたしとおにーちゃん。



いつものように、おにーちゃんの背中をベシベシと叩いたあたしは、オマケとばかりに脛をキックした。