やっぱりおにーちゃんは優しい。



あたしが困ってたら、こんなくだらないことでさえ絶対に助けてくれる。



好き。大好き。………でも、



「やっぱ…大丈…夫。」



「へ?」



俯いたあたしは、ギュッとタオルを握りしめた。



これ以上おにーちゃんの優しさに触れたら、あたし、我慢出来なくなっちゃう。



ただでさえ溢れ出しそうなのに…本当に壊れちゃう。



きっと少しでも溢れたら止まらない。



だからこれ以上、あたしに優しくしないで。



言えない好きが、どんどん増えてくから…。