「こんな感じ、な?」



「うっ、うん!」



こんなことぐらいでいちいち赤くなっちゃうなんて………バカみたい。



「出来たー?」



「もうちょっと…」



「綺麗に剃ってくれよー?」



「わかってるっ!!」



「おー怖い、怖い。」



おにーちゃんの癖に妹に甘えてくるなんて……バカみたい。



「っぅぅ~…はいっ!出来たよ!!」



「さーんきゅ♪」



笑顔ぐらいてでいちいちドキドキしちゃうなんて、バカみたい。



可愛いって思っちゃうなんて、キュンってしちゃうなんて、バカみたい!



「これでお前もひげ剃りマスター!!ってか。」



「イヤだよ。そんな称号いらない。」



「なんで?これで未来の旦那サマ喜ばしゃいいじゃん。まっ、貰い手がいればの話だけど。」



「未来の……そんなの…いらない。」



「ふ~ん……。じゃ、当分は俺専属ってことか。」



「っ!!」



浮いたり沈んだり、また浮いたり…。朝からおにーちゃんの一挙一動に振り回されるあたしって…



ほんと、バッカみたい!!