『海猫っ…!?』


「海猫ちゃん!」


「拓也君の通りですね。私は誰にも過去をばれたくないんで知り合いのハッカーにすべてのデーターを消してもらいました。ここの黒龍高校に凄いハッカーがいるかもと思ったからですよ。やっぱりいましたね。」


海猫は静かに笑った。


「でも安心してください。私は決して犯罪者ではないんで。犯罪者だったら今ここにいませんから。私はちゃんと罪は償うタイプなんで。」


『それはしんじてもいいのか?』


「信じるか信じないか、それはあなた達次第です。」


「海猫ちゃん。僕は信じるよ。」


「ありがとう。」


『まぁ、俺もだけど。』


「ヘヘッ。」


少し海猫は照れていた。


「じゃあっ、失礼します。」


海猫は屋上へつなぐ階段に向かった。