更に進めると今度は一匹の猿に会いました。


「なんでオレが猿なんだよ!」


猿はブツブツと自分を否定するようなことを言っていました。


「あの猿。怪しいから無視しよっか?」


「そう…だな」


猿が怪しいと思った桃太郎とライトは猿の横をスッと横切りました。



「オレを無視するんじゃねぇよ」


素通りされた猿は頭に怒りマークを付けながら叫びました。


「急に叫ぶなよ。近所迷惑でしょ?」


桃太郎はシレッと猿に言い返しました。


「そうじゃねぇだろうが!
オレに腰にある吉備団子を寄越しやがれ!」


「それが人に物を頼む態度?」


非常識な猿に桃太郎は冷めた目でいい放ちました。


「その吉備団子…オレにください。
そしたら仲間になりますから」


猿はムスッとした顔で渋々という感じに言いました。


「しょうがないな。これどうぞ」


桃太郎は猿に吉備団子を渡しました。


猿が吉備団子を食べてる時にライトが桃太郎に囁きました。


「猿が…吉備団子を、食べ…てる間に行こう」


「それもそうか。ライト行こう」


猿が吉備団子を食べてる間に桃太郎とライトは歩き出しました。


「お前らオレを置いてくな!」


静かに歩き出したのにすぐに気づくとはさすが猿です。


「着いて来るな! 猿」



「オレの名は猿じゃない!
カイジだ」


「わかりましたよ。猿」


「猿じゃねぇ!」



猿が…カイジが仲間になり更に賑やかになりました。