私は、今田っちと由佳ちゃんと一緒にいるようになった。

時々隣のクラスの美奈ちゃんと美咲ちゃんが来る。

私は、それなりに中学校生活を楽しんでいた。


一週間、二週間がたった。

初めての家庭科の授業で、1人になっている子を見つけた。


「いっつも一人だね?
私でよければ仲良くしたいなぁ。」

その子は頭がよさそうで、髪の長さがセミロング。

後ろで髪を束ねている。

「…うん、一緒の小学校の人いないから」

小さな小さな声だった。

私は、どんどん興味をそそられた。

「よろしくね☆みんなの前でも
自己紹介したけど島田唯だよ!」

「私は、田村彩よろしく。
でも、私人見知りだから、
上手く話せないかもしれないけど…。」

「いいよぉじゃぁ、『さや』って
呼んでいい?」

「うん。じゃぁ私は『ゆい』って呼ぶね」


こうして私と彩は仲良くなった。

その日から、由佳ちゃんとは登下校だけ

今田っちとはあまり話さないようになった。

3人共、それなりに友達はできていた。

だから離れてしまったのかな。

でも、その時は私が突き放したのかもしれない

だって、私が彩とばかり話してたから。


由佳ちゃんと今田っち、ゴメンね…。



―彩と私はそれからどんどん仲良くなった。

私はケータイを持ってなかったから、

パソコンで彩とメールのやり取りをした。

「仮入部どこ入る―?」
彩が聞いてきた。

「うーん…テニス部かなぁ~」

「私はバスケ部!!絶対☆
小学校の時ミニバスやってたんだぁ」

彩は、最近私に心を開いてくれていた。

結構大きな声も出せていたし。

そんな時…

「あのね―」