4週間待ったごろ。

「唯~男の子から手紙!」

にこにこしながら母は、

1つの手紙を持っていた。

「誰この人?」

「だ、誰でもないよ。」

早く中身が見たい!

そんな気持ちはさえぎられている

よりによって気づかれたくない

母がそれを持っているのだから

「まぁまぁ、そんな照れなくても」

「照れてないし!」

そして、手紙を奪うと

駆け足で自分の部屋に戻った。

チェックの便箋。

そして、はじめは

「返事遅くなってゴメン。」

優しいな。

内容は1枚の中にちょっとだけ書いてある

少ないもの。

だけど私にとって

すごくすごく

嬉しかった。

メールは出来ないこと
「したいけど、親がね」

そう書いてあった。

○○中に行くんだ
「そっちは流咲に行くんだね」

そう書いてあった。

私は、すぐに返事を書いた。

そこにも好きという
気持ちは書かれていなかったけど

文面からわかったと思う。

でもその手紙は

返事が来ることも無く

私は、中学生になった。