そんな時中田が
「皆とお別れか。もぅ
よっぽどのことがない限り
この4人は別れちゃうんだな。」

「…うん、そうだね。」
沙紀までもがしんみりという。

私と西田は、
ただ黙っているだけだった。

あいつがどんな心情だったか
知らないけれど。

ちょっと静かな1時間目の授業が
終わり、仲良しグループの1人

…夏子が私に話をしてきた。

夏子とは、プライベートでも
仲がよい。

でも、前まで西田が好きだった。

「西田君、唯のこと…好きだと思う。」

「…」

「見てて、わかるよ。アイツさぁ
何かと唯の方見てるし。」

「そんな訳ないよ―」

私は冷静に答えてたけど、

…内心かなり嬉しかったんだ。

その日から、私は西田のことを
意識しすぎて

あまり話せなかった。

西田も西田で、私に話しかけて
来ないようになった。

沙紀と中田は不思議に私たちを
見ていた。

沙紀が
「あんなに2人仲良かったのに?
どしっちゃったの?」

と私たちに言ってきた。

私は何も答えれなかった。

西田も同じだった。


沙紀と中田はすべり止めの中学を受けて

合格していた。

西田と私の関係は

何もなく時が過ぎていた。


そして、
私は決心したんだ。