彼には両親が居た。

一流企業の社長を務める父と、専業主婦の母。

表向きは仲の良い夫婦でー

家に変えれば広い屋敷の端と端の部屋へと入り顔を合わす事も無い。

子供ながらにも彼…マサトは両親の部屋に入る事はなく
無駄に広い、冷たく暗い部屋で日々を過ごしていた。

裕福な家庭だった事もあり、屋敷には両親の他にもメイドと執事が屋敷で寝泊まりをしていた。

この闇の始まりは、珍しくこの屋敷で祝賀会を開いた
ある夜の出来事からだったのだろうか…。