ーー夢を、見た。

そこには、1人の少女がいて。どこか見覚えのある少女だ。
その子は唇を噛み締めて、何かを我慢しているようで。

見ていて、凄く、心苦しい。



自分の母親を見頃しにするなんて、狂っているに違いない。

あの子は普通じゃないのよ。

この疫病神。

なんで、のうのうと生きていられるんだ。

この村から出ていけ。


彼女に降りかかる言葉の数々。

嗚呼、そうか。彼女は泣くことを我慢をしているんだ。

苦しい
苦しい
苦しい
苦しい


そんな思いが彼女の暗い瞳から読み取れる。


もう、毎日が苦しい。なんで、生きてるんだろう。なんで、普通に生活することが出来ないんだろう。

もう、強がって、真っ直ぐ人と関わるなんて、私にはできない。

もう、死にたい。生きる権利なんて、私には、ない。


あの子は......。

-----そうだ、あの少女は。




「イキテイテ、ゴメンナサイ」



ーあの日の私だ。