保健室を出て行った二岡の後を目で追う。 麻衣にしても、二岡にしても………。 2人の気遣いがあたしの心に染みる。 こんな時だから余計にかもしれない。 そして、そんな2人のためにも、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。 あたしは、ちゃんと前を向かなくちゃ! そのためにも――――――… あたしはギュッと強く手を握った。