それは
うちが高1だった
夏休み。
「姫菜〜!お茶持ってきて」
んもー!
お兄ちゃんが
つげはいいのに〜
友達が
いるらしいから
しょうがないかぁ。
うちは
部屋をノックした。
コンコン
『お兄ちゃん〜?
入るよ?』
返事はない。
ゲームの
音でかすぎ!!
ガチャ
『お兄ちゃん入るってば…』
え
「ごめんごめん〜!」
うちはフリーズ
した。
「姫菜〜?」
『ごめん!』
だって
初めて見たもん
こんな好みの
人。
少し焼けた肌。
髪は無造作
にセットされて、
目がすごい大きい。
その場に
たちすくした。
「姫菜ちゃんって言うの?」
『わ 私!?』
「そぉ♪」
ヤバイ!
かっこいい!
「おい!龍斗~おめえは…」
「あーごめんごめん♪
んじゃまたね姫菜ちゃん」
お兄ちゃんの
部屋を出た後
胸が高鳴ってるのが
分かった。
うち、
ひとめぼれしたのかも
って。
そう思ったんだ。
この時は
ほんとの性格を知らなかった
から、