「ん?伊緒、もしかして身体つらいか?」
「え…何で……」
「目が涙目になってる。それに顔も赤くなってきてる。」
「そんな事は……」
「いーや、そんな事大ありだ。お前は直ぐ何かと隠すからな。」
まぁ、確かにその通りですけど。
でも、私のそんな変化は先生以外は気づかない。
逆に、気づかないのが普通なんだよ?
なのに、何で先生は全て気づいてしまうの?
一番先生に気づいてほしくないのに……。
「悪い、すぐ寝かしてやるべきだったのにな。とりあえず寝室行くか。」
……何で、急に優しい態度に戻すのさ。
さっきまで意地悪な先生だったのに。
「伊緒?」
こんなに普段見せないような先生を沢山見せられたら、もう好きって気持ちが隠せなくなっちゃうよ…。