「ははは、可愛いなお前。」
「っっっつ!!!!!!」
無邪気に笑う先生の姿が目にうつる。
私はこんなにも恥ずかしいのに。
今やっている事は、本気なのかな?
それとも冗談?
先生、私の気持ちを知らないからこんな事も簡単にできちゃうんだよね。
言わないけど、決して言えないけど。
私、先生の事が好きなんだよ?
気づいてとは言わないけど、せめて期待させるような事はしないでよ。
「先生、お願いですから離してください……」
身体が上手くゆう事を聞いてくれない。
もう身体は風邪のせいなのか、ただの先生に対するドキドキのせいなのか、ずっと熱を帯びている。
くらくらして、今にも倒れてしまいそう。