ザ―――――ッ
火照る身体にあたる少しぬるめのお湯がちょうどいい。
それにしても先生とこんな展開になるなんて。
お風呂場にある男性用の薬品を見る度に、先生の家にいるのだという事実を突きつけられる。
普通ありえないでしょ?
先生の家に入っている時点でありえない。
あ――――っっ考えているだけで頭がぐるぐるしてくる。
「おーい、伊緒?」
「っっぅひゃ!!?」
先生の事を考えている時に脱衣所から声が聞こえ、心臓が止まりそうになる。
え、脱衣所のドアが開く音にさえ気づかなかった。
やばい、待って、相当驚いた。
「あ、びっくりした?ノックもしたんだけど聞こえなかったか?」
「や、その…あの…」
「……ふはっ、何だお前こそ意識してんじゃねーの?」
「なっ、し、してないですっっ!!」
「はいはい、解ったよ。着替えおいとくからな。今日はこれで我慢しろよー。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
……きのせいかな。
普段の先生からは想像できないくらいのSっぷりを感じるのですが。