「お前が、」
お前が…って事は私が?
「お前が俺の家に行くって言ったんだよ!!!」
「!!!!!!?」
え、うそ、ちょちょちょ、なんで!?
「うそ…ですよね?」
「嘘じゃねーよ。ったく、何だよちょっと期待したのに。」
「え?何か言いました?」
先生が何かを言っているのは解るんだけど、何を言っているかまでが聞き取れない。
いつもは声大きいくせに、何故か今は声が小さい。
「あの、先生さっき……」
「あーもーうるせぇっ!!なんでもいいからさっさと寝ろっっ」
あ、怒っちゃった。
先生って自分の予想外の事が起きると怒った口調になるんだよね。
どこぞのヤンキーみたいだよ。
「ほら、さっき寝てた俺のベット使っていいから。」
私の顔を見ようとせず、先生は奥の寝室を指さす。
うーん、とりあえず今日はもう帰れそうにないな。
じゃぁ、せめてもの救いとして…。
「あの、先生。」