「夢でも先生に逢えるなんて幸せだね…ふふ。」
抱き付いている伊緒が、少し上目遣いで俺を見てくる。
伊緒、その言葉はお前の本音なのか?
ギュゥゥッ
抱きしめてくる力が、さっきよりも強くなる。
ちょっ、これ以上はやばいっ!!!
「伊緒…ちょっ、離せ…!!!」
身体を離そうとしてみる。
………が、
「いーやーだ!!!」
「おい…伊緒!」
「やっ……離れ、ない。しゅきだもん……」
しゅ、しゅ…き…?
「せんせ…わた、しの事、きぃらい?」
「え…ちょ、とりあえず待てって。」
コイツやばいな。
段々ろれつがまわらなくなってきている。
「せ…せ……?」
やめろよ、その上目使い。
「ハグー…。先生、ハグ。」
ハグー…じゃねーよ!!!
あー、もう無理。
多分コイツより俺の方がやばい。
俺、今限界突破しました。