「伊緒、伊緒っ!!」 何度も呼んでいるが、なかなか目を覚ましてくれない。 それどころか、時々唸るようにして、更に辛そうになっていっているように見える。 もう一度おでこに手をあてる。 まずい、どんどん熱が上がってるな。 「ん…」 「伊緒?いおっ!!!」 ゆっくりと目を開いた伊緒は、トロンとした目でこちらをみた。 「せ…せ…。」