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少し昼寝をするつもりだったのに、目をあけるとそこには片瀬がいて、しかも俺の下でもがいていた。
かなり焦って動揺もしたけど、とりあえず何もしていなかったみたいだ。
ったく、俺…ねぼけて何やってんだよ。
とりあえず何もしてなくて本当によかったけど。
こんなんで伊緒の事を襲ってたら俺一生後悔してたわ。
そんな事を思っていると、伊緒が帰ろうと立ち上がった。
「っっ………。」
けど、急にふらつき、そして目の前で意識を失っていった。
前に倒れそうになった伊緒を間一髪で抱き上げ、ゆっくりとソファーに寝かせる。
そういえば、顔色がよくない。
冷静に見てみれば異様に頬が赤い。
体温計がない為、とりあえず手をおでこに当ててみると、ものすごく熱かった。
なんで俺気づかなかったんだよ。
こんなにも苦しい思いしてたのに……。