実は…?
「ただ、お金の領収書を渡そうと思ってただけなんだ。わざわざ呼んでごめんな。」
「そう、ですか。」
がーん……。
ちょっと、少し、いや大分、気づかないうちにこんなにも期待していた自分が馬鹿みたい。
部活も無いのに呼び出されたから何かあるのかなっと思ってたんだろうな。
うん、甘かった。
先生がそんな事する訳ないよね。
私の返事を聞いてから、先生はゆっくりと机から一枚の紙をとり出し差し出してきた。
「ん、これ。親御さんに渡してな。」
「はい。」
本当はこんなもの必要ない。
ジャージだって自分のお小遣いから買ってるからお母さん達気づいてないし。
領収書なんてもらっても、私にとってはただの紙切れなんだよ。
とゆうか、その紙切れ一枚に振り回された私ってなんなんだよ……。
それに、領収書なんて今度の部活の時でもいいじゃん。
「…………。」
「…………。」
あれ、さっきの事気にしてる?
全然話さないんですけども。