まぁ、私の叫びも虚しく結局その後もこしょぐられ続た結果、笑いすぎて筋肉痛になったんですけども……。





ここまでの仕打ちをうけるとは思ってもみなかった。





今度先生にするお返しを考えておかないと、このままじゃ私の気が済まない。






「ねぇ、伊緒その状況で部活できるの?」






「できなくてもやるしかないよ…。あー、もう最悪…。」






詩衣と話していると、あっという間に体育館の前まで来ていた。






「てか、その原因って彼氏だよね?」






「え、あー…うん。」





「へっ、朝からノロケですか。」






私の話しに呆れた様子の詩衣は、憎たらしそうにそう吐き捨てる。






「なっちがうっ!!」






どっちかというと、これは愚痴に近い!!







「…まぁいいんじゃないの、それくらい。ラブラブなんだし、冷たい態度とられるよりマシでしょ。」






そりゃ…まぁそうだけど。






「でも、とりあえず部活の時は切り替えなよ。先生に彼氏とラブラブで浮かれてますなんてバレたら怒られるから。」







「う、うん。」






怒られるもなにも、その彼氏が先生なんですよね…。







ガラッ






部室の鍵をとりに教官室に向かっている途中、どこかの扉が開く音がした。







「あ、あれ。噂をするとなんとやらだね…。」







「うげっ!!!」







詩衣が指差した先を見ると、見覚えのあるジャージを着た人物が私達の方へと歩いてきていた。