「なんか…先生の言う通り全然大人っぽくないんですね。」
「あ?」
「自分が子どもとか、色々悩んで損しました。」
私の言葉に、先生は少しだけ不機嫌そうな顔をする。
とゆうより、何か企んでいる顔に近いかも。
「…ふーん、そんな事言うんだ?」
「はい。」
だって、その通りだし。
見た目は大人の雰囲気だけど、中身はまるで小学生だ。
オムライスとかハンバーグ好きだし。
食べる姿可愛いし。
いたずら大好きだし。
すぐに拗ねるし。
これは、どう考えても子供でしょ?
「言っとくけど、10年先輩をなめない方がいいぞ?」
…え、急になんですか?
その怪しい笑みは……。
「伊緒、自分が子供で不安なんだろ?」
「え、いやー…その。」
「今から俺が大人にしてやるよ。」
「え、ちょっ、わわっ!!」
いたずらっぽく笑った先生は、軽々と私を持ち上げた。