「あ、そういえば相手って同い年なの?」
「「!!!!!」」
ずっと黙ってメニューを見ていた恵那も、今の優羽からの発言には驚いていた。
優羽さん、結構するどい所をついてきますね。
「え、その反応…まさか年齢差あるの!!?」
「あ――っと……うん、年上かな…。」
「……まじかぁ。」
「…うん、頑張れ、伊緒。」
どうしよう、知佳と優羽の顔が一気に険しくなっているのですが。
そんなにまずいことなのですかね。
「二人からしたら、年上って厳しいの?」
「厳しいに決まってんじゃん!!だって、年上だよ?周りには大人の女性がわんさかいるだろうし、ウチらからしたら解らないことだらけだと思うよ。」
「ましてや、伊緒って今回が初めての恋愛でしょ?」
「…そう、だね。」
「経験がないところからいきなり年齢差って結構ハードル高いと思うよ。」
「うんうん、私も優羽と同じ意見。やっぱり、年齢差って大変なことだらけだよ。」
「年齢…大人…経験……。」
優羽と知佳が本気で心配してくれてる姿を見ると、嬉しい気持ちもあるけど、どちらかというと不安な気持ち方が強くなってきた。
今までそんな年齢差の事なんて考えた事がなかったから、余計に不安が大きい。
私って、本当は先生と釣り合わないのかな…。
先生は、無理して私と付き合ってくれているの?