「応援しますよ、二人のこと。」
「あぁ、ありがとう。」
進藤先生、君はなんて良い後輩なんだ。
「まぁ、今日みたいに邪魔できる楽しみもありますしね。」
「おい。」
前言撤回だ、このやろう。
「あはは、半分冗談ですよ。」
「半分本気かよ。」
まぁ、意地悪い発言は進藤先生なりの照れ隠しだろう。
何やかんやいつも助けてくれるし、優しいとこも沢山知ってるからな…。
「邪魔は困るけど、これから色々フォローよろしくな。」
「はい、僕で可能なことなら。」
それからアイスを食べ終えた俺達は、担当授業が無いのを良い事に、バドミントンをして遊んだ。
バドミントンをしながら笑う進藤先生。
生徒といる時は爽やかな進藤先生。
俺の話しをニヤニヤしながら聞いてくれる進藤先生。
伊緒と二人の時は少しお邪魔な進藤先生。
沢山の顔をもった、心強い俺の見方。
どこか抜けている俺は、いつかそんなお前の力を借りる時がくると思う。
情けない話、後輩で俺より年下だけど、すげー頼りにしてるんだ。
「甲田先生、何ボーっとしてるんですか?」
「ん?いや、なんでもないよ。」
恥ずかしいからこの事は絶対言ってやんないけどな。