赤らんでいる顔が、もっともっと赤くなっていく。
もう熱が顔に集中して、爆発してしまいそうだ。
「だって、今の伊緒の顔、すごい物欲しそう……。」
「べ、別に欲しくないです!!とゆうかそんな顔してませんよ!!」
って、なんて私は可愛くないんだろ…。
本当はもっと素直にならなきゃ駄目なのに…。
ここで欲しいとかお願いできたらいいのに…。
「…俺は欲しい。」
「へ?」
「ずっと我慢していたんだ。…だから、今俺は伊緒が欲しくてたまらない…んだけど。」
ドキドキドキドキ…
ドクドクドクドク…
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
私も先生も心臓の音がやばいんですけど!!
「せ、んせ…。」
そりゃぁ私だって、先生の温もりをもっと近くに感じたい。
でもね、それを素直に伝える勇気も可愛さも私にはないんだよ…。