す…き?
「え、今なんて…。」
「伊緒の事が好きって言ったんだよ。」
そう言いながら、先生は私をもう一度抱きしめる。
あ、先生の鼓動…すごく速い……。
「進藤先生と話してる所を見て嫉妬して、大人げなく伊緒のこと無視してしまったり…。伊緒にエスパーって言われるぐらい、お前の事を考えたり…それぐらい、伊緒のことが好きだよ。」
「せ…んせ。」
聞きたくて仕方がなくて、でも聞けなくて。
悩み続けた事全部が先生の言葉で一気に解決してしまった。
知佳と教官室に行った時に無視されたのは、進藤先生に嫉妬してくれていたから。
先生が私の考えをみやぶってしまうのは、私のことを考えてくれているから。
全部全部、私のことを想ってくれていての事だったんだね…。
「伊緒、好きだよ。」
「………ぐすっ。」
「俺は教師だし、普通の恋愛とは違って大変だと思うけど…俺と、付き合ってくれる?」
「うぁぁん、先生のばかぁぁ!!!!」
「えぇ!?」