「……なんか、伊緒変わったね。」
「え?」
それは、良い事なのでしょうか?
「前までは泣いてばっかで何も考えられないって感じだったのに…。今では自分の考えが全部まとまってるんだもん。うん、やっぱり変わった。大人になったよ…。」
優しい笑顔で私を見る恵那。
その表情に、私はいつのまにか釘付けになる。
その後、自分の言った発言に恥ずかしくなったのか、私の視線に恥ずかしくなったのか、恵那が水を一気飲みした。
「伊緒の気持ちがそこまで固まってるなら、私はもう何も言わないよ。」
「…うん。」
「でも、話し位ならいつでも聞くからさ!!何でも話してね?」
「うんっ!!」
大好きな恵那が味方でいてくれるなら、それ以上に心強い事なんて無いね。