コンコンッ
「失礼します。」
「…失礼しまーす。」
知佳に『外で待っている。』と言ったら、凄い顔をされた。
普段教官室来ないから心細いって言ってたけど…職員室となんら変わらないと思いますけどね。
最終的には知佳に負けて、引きずられながら教官室にまで連れてこられた。
「……って、誰もいないやぁ。」
憂鬱な気分で来たが、誰も居ない事に少しだけ残念だと思っている自分。
いやでも、ここはガッツポーズをする所だろう。
私…何がしたいんだ?
本当は先生に逢いたかったのかな?
まぁ、もう一週間近くも顔見てないからなぁ…。
「レポートって置いとけば良いかな?」
「…………。」
「伊緒?」
「あっ、ごめ…ぼーっとしてた。あははは……」
「あれ、片瀬か?」
「!!!!」