え、え、えぇぇ??!
いきなりの驚き発言に、全力で戸惑う私。
「いやならいいよ。言ってみただけだから。」
そう言って、先生は私の肩に顔をうずめる。
密着できるのは嬉しいけど、これじゃ先生の顔がもっと見えない。
それに、先生の髪が首に触れてくすぐったい。
私の反応、いやそうに見えたのかな?
ただ驚いていただけなんだけど…。
先生黙っちゃったし…動かないし…。
なんだろう、なんか拗ねた子供みたい。
おもちゃ買って貰えなかった時の子供の反応と同じ気がするのは、私の気のせいかな?
「先生、顔あげて下さいよ。」
「ん――――……。」
もう、仕方ないなぁ。
「どんな携帯なんですか?」
「え?」
今度は先生が私の発言に驚いて顔を上げる。
「お揃い、買うんでしょう?」
「!!!!」
そんな先生に追い打ちをかけるように、少しだけ微笑んでみる。
ちょっと自分が優位に立ててるみたいで嬉しい。
いつもは立場が逆だからね。
…あれ、でも予想外の反応。
一瞬だけあげた顔を、先生は又私の肩にうずめてしまった。
ありゃりゃ?