大体の生徒が教室へと向かっていく姿を見届け、教官室へと足取りを向ける。






俺の持ってる授業は2時間目からだから焦る必要はない。






まぁゆっくり帰ろう。







「………………。」






それにしても、朝から色々刺激的だったな。





あいつらのお陰っていうか、あいつらのせいっていうか…気づいてはいけない気持ちの蓋を開けてしまった気がするし。






……「好き」、か。






考えてもみなかったな。






第一、面倒くさくて最近まともな恋愛すらしていない俺が今更恋愛なんて……。







しかも、相手は高校生だぞ?






ありえない。







ありえないだろ…?







頭では理解できて、気持ちを否定できているというのに。







なのに、何でこんなに変な気持ちになるんだ?







自分らしくないな、こんなにもイライラするなんて……。