先生、彼女いないって言ってたよね。






だけど、あの会話からしてそれは嘘だったのかな。






それとも、彼女じゃなくて婚約者とか?







「何が、どうなってるの…?」







好きと言われた訳じゃない。







付き合ってるわけでもない。






でも、キスはしてくれた。






風邪を引いていたとはいえ、家にもいれてくれた。







してはいけないと思いながらも、先生にしてしまっていたのかな。






大きな大きな期待を…。






「嘘つき…嘘つき…先生、の、ばかっ。」








我慢していた涙が大きな滴となって溢れ出した。