「ふーっ。ビールビール・・・」

いっちゃんは顔を赤らめて出てきた。


適当に話したりなんか食べたり音楽を聴いたりしているうちに、時間は2時を回った。


明日(ってか今日)朝いったん家に帰ってそのまま仕事に行くしかないな・・・。


「いっちゃん、あたしそろそろ寝たいかも・・・」

「眠くなってきた?」

「うーん・・・明日仕事早いからさ、今のうち寝ときたいかも・・・」


もったいない。
なんだか寝ることさえもったいない。

いっちゃんとこのまま話してたいけどさ~・・・

学校を辞めた分際だからこそ、せめて仕事だけは真面目にやろうって思ってたんだ。


「そーだな。じゃあ俺も寝よ。」


ベッドは一つ。
今あたしが占領している。


いっちゃんは床の上で寝ようとしていた。

いくら寒くなくても絶対風邪引いちゃうよね?
シンガーならなおさら風邪なんか引かせちゃまずい。


「いっちゃんそこで寝るの?」

「ああ。大丈夫、平気だから」


変な意味で言うつもりは無いけど、


「よかったらさ・・・一緒に寝ない?」