しばらくして、泣きやんだ私の頬を、朱雀さんは袖でゴシゴシとふいてくれた。 「もう大丈夫だ。俺がずっと傍にいるから。」 そう言って、ニコッと笑う朱雀さん。 「うん…」 安心した私を、ゆっくり布団に寝かせようとした時。 「…今日はベット使えよ。」 「え…?」 いつもちゃぶ台をたたみ、床に敷かれた布団で寝ていた私。 「わ、悪いよっ…」 私は手をブンブン振った。