「夕空っ」 朱雀さんは私の顎をくいっと持ち上げた。 「朱雀さ…」 「俺が心配するとか、迷惑とか。そんなの考えなくていいからっ…」 ばれてたんだ…。 「だって…」 私は下を向こうとする。 でも、持ち上げられてる力が強くてできなかった。 「なんで俺の目みないの?」 赤い瞳に見つめられてる。 「っ…」 私がそらそうとすると、ぐいっと顔を近づけてきた。