「姉貴。終わった?」 この前の時のように、おぼんに小さなお鍋がのっている。 「終わったよ。ったく、あんたがちゃんと見てないからでしょ。」 そう言って、ペシッと朱雀さんのおでこを叩いた朱花さん。 「はいはい。サンキュな。」 バタンッ 朱花さんは手をひらひらさせて出て行った。