「隼人―――――ッ!」



やっぱり…。


つか、こんな大勢の前でよく
抱き合っていれますね…。


「はあ―――ッ!(ため息)
オイ!そこのバカップル!


いちゃついてないで早く教室
に移動するわよ!」


薫の声に反応してこっちに
振り向いた隼人は…。



「あ、薫ちゃん!
それにひーちゃんいたんだ」


って、いたし!

てか、あたし達が視界に
入らないとかどんだけだよ!



「隼人、酷いよ―――ッ!
いくら美桜が好きだからって
あたし達も眼中に入れてといてよね!」


プーッと頬を膨らましながら
言った。


しかも、薫のことは
『薫ちゃん』って呼ぶのに


なんで、あたしのことは
『ひーちゃん』ってあだ名
で呼ぶんだろう?


まあー慣れたからいいけどね。