「ち、千波くんっ!?」



ブラウスのボタンをゆっくり外していく千波くんに戸惑う。



「そうだね あの頃だったら、こうやって日菜に触れられない……」



覗いた鎖骨に、甘いキスが落ちる。



唇は再び戻ってきて、重なり貪欲にむさぼるようなキスをする。



「あの頃の日菜は可愛くて、守りたい存在だった……今もそれは変わらない 君が愛おしいよ 愛してる 日菜」



恥ずかしい言葉を照れもせずに甘い声で言われると、言われている私が顔から火が出たみたいに恥ずかしくなる。



「ずっと……ずっと……守ってね?千波くん……」



照れ隠しに私は千波くんの唇にキスをして、身体に手を回してぎゅっと力を込めた。




         END 2011.5.25  

               若菜 モモ