pipipipi pipipipi―…
「ん〜…」
耳元で大音量で鳴る携帯を
手探りで探し消す
「さきー!起きなさい!」
次はお母さんか…と思いながら
渋々まだ起きていない体を起こす
―高校1年 高橋 咲
布団からでて素早く制服をきる
洗面台でいつものように
寝癖直しをつけて自慢の明るめの色の髪をくしでとく
アイロンの電源をいれて
すぐに髪にあてて少し寝癖のついた髪を真っ直ぐにしていく
鏡の前で最終チェックをしてると
「さーきー!」
と、聞き覚えのある声が、、
そのすぐあとに
「さきー!ほらー、拓麻くんきたわよ!」
と、母の声がする
2人に促されおいてあった
トーストを口に押し込み
鞄をもって「いってきまーす!」と
玄関を飛び出た。
ここまでは、いつもの朝だった。