「そだ。
今日は、ハニーもヒマだろ?
キャッチボールにつきあえよ」
「私も……か?」
小さな子供の時以来、もうずっとやったことない、と渋るハニーに。
案外楽しいから一緒にやろうぜ、と請け合って。
寝室の扉を開ければ、美味そうな飯の匂いがする。
どうやら今日も、シェリーの作った朝から気合いの入った力作にありつけそうだった。
……ささやかだけど、これが今、僕の一番の幸せの形だ。
僕が守りたかった、風景だった。
何にも代えがたい『日常』を照らす、朝の陽の光がやけに眩しく。
僕は、思わず、何度も目を瞬かせていた。
まるで、涙をこらえるように。
〈了〉
H23.7.31am2:49
読者数/35
PV数/8506
今日は、ハニーもヒマだろ?
キャッチボールにつきあえよ」
「私も……か?」
小さな子供の時以来、もうずっとやったことない、と渋るハニーに。
案外楽しいから一緒にやろうぜ、と請け合って。
寝室の扉を開ければ、美味そうな飯の匂いがする。
どうやら今日も、シェリーの作った朝から気合いの入った力作にありつけそうだった。
……ささやかだけど、これが今、僕の一番の幸せの形だ。
僕が守りたかった、風景だった。
何にも代えがたい『日常』を照らす、朝の陽の光がやけに眩しく。
僕は、思わず、何度も目を瞬かせていた。
まるで、涙をこらえるように。
〈了〉
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