ガラッ…
新しいクラス、3-Bの教室。
「私の席はー…」
一生懸命自分の席を探していると
「ここ」
「…え?」
「お前、村上葵でしょ?俺の隣」
声をかけてきた美少年。
植原頼玖。
「あ…ありがと…」
私と頼玖は1回も話したことがなかったため、かなり緊張した。
「お前さ、もしかして…俺に気ぃあったりすんの?」
「は?」
気…?
気って…?
好きっとこと!?
ないないないない!!
言葉つまるだけで勘違いされた!!
「ありえないから安心してね♪」
作り笑顔でニンマリと笑う私。
「ふーん…へーえ…村上葵…ね」
「え?何か言った!?」
「何も?(笑)」
植原頼玖って不思議な人…。