「綾瀬!」 あたしを呼ぶ、大好きな人の声。 「お前今年のテストもよくできてたよ!頑張ったな」 あたしが頑張ったら、 しのちゃんはあたしの頭をくしゃくしゃしてくれる。 しのちゃん、大好き。 「しのちゃんと補習なんて、絶対イヤだもん!」 「‘しのちゃん’じゃなくて、‘篠原先生’だろ~」 そう。 しのちゃんに初めて出会ったのは、高校1年の春───・・・