「アメリカさえ…

アメリカにさえ連れ込めば完璧だったのに…。

彩月は私のものだったのに」

俯いていた袮捺ちゃんは顔を上げたかと思うとナイフを握った右手を私に向かってつきだした。

私、死ぬ…。

「ゔっ…」

痛くない…?