言い返したくても、何も言い返せはしない。


俺は、心のど真ん中を貫く言葉のナイフの痛みに、微かに唇を噛み締めることしかできなかった。


「なぁ、雅臣、そう突っ掛かるなよ」


智也はそうやっていつも雅臣を宥めるが、別にそんな優しさいらない。


雅臣の言葉は間違ってない。


逆にそのぐらい言われるほうがいいんだ……。


すると重い空気を取り払うように、手を叩く音が突き抜ける。


「そんなことより、あたし達Stellarの新歓ライブのことでしょーが!!」


空気が読めてないんだか知らないが、千秋はくるりと回ってキーボードの前に着きながら、はしゃぐ子供のように瞳をキラキラと輝かせた。



……Stellarか……。