俺は無神経なおふくろから避難しようと席を立ったが、また頭を叩かれた。


「男のくせに約束破るなんてどんな神経してるの!さっき千秋ちゃんから電話がきたんだから」


いちいち目くじらたてて、煩くてしょうがない。


千秋のやつも家に電話掛けてきやがるなんて。


「千秋が一方的に決めたことだ。俺は関係ない」


それ以前におふくろが首突っ込む問題じゃねぇだろ。


「つべこべ言ってないで、早く行けって言ってんでしょ!!」


おふくろの大きな雷が落ち、なぜか俺は家から追い出されていた。


ったく、何で俺がこんな目に合うんだよ――?