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遅く起きた俺は軽く朝飯をすませると、テレビを前にソファーに座っていた。


別に何を見るわけでもなく、テレビが映し出す様々な事件を別世界で起きていることのようにぼんやりと受け流す。


無意味な諍い、事故中心的な恨み、世界はくだらなすぎて笑えてくる。


ふと、リビングの掛け時計に目をやれば、もう11時過ぎ。


あの時間は過ぎたな――。


じゃあ、俺はこのままのんびりしてるか。


「だらだらしてるんじゃない!」


すると、おふくろの声とげんこつが上から降ってきた。


「ほっとけよ」