「ってか、吉田はここに何しにきたの?」

「あたし、美術係で、お片づけ」


あぁ…なるほどね。


「手伝うか?」

「…いいの?」

「つーか、力仕事は男の役目。吉田は片付けるもの重ねて」


俺は立ち上がり、散らばっている板を数枚持ち、後の棚へと置いた。


「ありがと!」

「どーいたしましてっ」

「…夏村ってさ、女の子に冷たいって言われてるけど…全然違うよね。むしろ、優しすぎるぐらい」

「黄色い声しか出さない女に、なんで優しくしないといけないんだ」

「あははっ! じゃあ、あたしが黄色い声だしたら、冷たくするの?」

「吉田がだせたらなっ!」

「ようたくぅーん」

「嫌みにしか聞こえねーよ!」

「//」