「じゃあ、陽太に会いたいな、毎日」
「会えたらな」
「じゃあ、会いに行っていい?」
「それは困る。俺、部活あるし」
「へぇ、何部?」
「バスケ」
「ぇ、超意外!」
「そう? ってか、そろそろ服着ろ」
「もうちょっと…していかない?」
「悪いけど、明日朝練あるんだ」
「彼女より部活?」
「あんたを彼女にした覚えはない。思ったこともない」
「じゃあ、セフレ?」
「フレンドじゃないだろ。他人だよ、他人」
「ひどーい」
「俺、酷い奴だから女を置いて帰れちゃうんだけど」
「ちょっと待って」
女は急いで着替え始めた。
「おまたせ♪」
そう微笑んだ彼女は、腕を絡めて来た。